コンペティション「未来の顔」 TEXTIMGBOTH
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エントリーNo3
5000年後の人類の顔
提案者:今井 健雄

紀元2500年。人類の利己的な活動により、地球の環境は崩壊し、緑豊かな惑星は荒廃した灰色の地へと変わり果てました。かつて豊かだった生態系は壊滅し、人類は存続の危機に直面します。生き残るために、叡智を結集した人類は、新たな居住地を求めて宇宙の彼方で生存に適した地球型天体を発見しました。そして、最後の希望を胸に星間の旅に出発し、新たな故郷としてこの天体に入植しました。
この新天地は、温暖で広大な平坦地が続く惑星でした。しかし、その環境には予想外の脅威が潜んでいました。地球の爬虫類に似た変温動物で、俊敏かつ高速移動が可能な、地球上の進化では見られなかった車輪型の四肢を持つ生物が、生態系を支配していたのです。彼らの攻撃的な性質と食性は、人類にとって重大な脅威となりました。
生存のため、人類は進化の道を歩み始めました。まず、感覚器官が鋭敏化しました。敵対的な生物をいち早く察知するため、視覚は飛躍的に進化し、目は大きくなり側面に移動しました。これにより、広い視野を持ち、暗闇から襲い掛かる捕食者を発見する能力を得ました。さらに、聴覚と嗅覚も進化し、耳と鼻は大きくなり、遠くから忍び寄る危険を素早く感知できるようになりました。また、肌はこの新しい環境に溶け込むように変化し、カモフラージュ能力を備えました。皮膚は厚みを増し、攻撃からの防御力が向上しました。そして、表情筋の進化により、音を伴わない表情でのコミュニケーションが発達しました。この進化により、人類の行動は集団的かつ防御的になり、コミュニティは協力して捕食者に対抗する戦術を発展させました。
新たな地球型天体での過酷な生存競争を経て、適応進化を遂げた5000年後の人類は、近い将来、この天体でも支配的な地位を獲得することができるでしょう。しかし、この新たな機会を活かして、技術の発展を平和と他の生物との共存に役立てることができるのでしょうか。1万年後、人類の顔は紀元2025年の姿に戻っているかもしれません。そう、生態系の頂点に君臨し、環境破壊を続けていたあの頃の姿に。